アプリ開発のオフショア化でコストメリットが出るシチュエーション

   

オフショアのコストメリットはなんといっても人件費

ITの目覚ましい発展によってアプリは個人でも開発できる時代になりました。しかし、いざアプリの開発を試みると工数が多く、エンジニア単価もかさんでしまいます。

また、アプリ開発のためのエンジニア募集も簡単ではありません。情報技術の向上により色々なものをデータとしてやり取りできるようになりましたが、それに伴いシステムの開発や運用のためにさらなるエンジニアの需要が高まりました。

日本におけるエンジニア不足はすでに問題となっていて、経済産業省の資料によると2015年の時点で17万人は足りていないと考えられています。また、エンジニアに十分な給与を支払えないことを理由に優秀な人材を迎えることができない点も悔やまれます。

そこで、アプリ開発にかけるコストを大幅に減らすためにオフショアをおすすめします。オフショアとは仕事の一部を物価の安い新興国に外注することですが、エンジニア単価を3分の1程度まで削減することが可能です。

オフショア自体はこの21世紀において珍しくありませんが、アプリ開発の分野でも新興国の技術者と協力することができます。

アプリ開発をオフショア化することによるコストメリットは人件費ですが、人件費が減る代わりにデメリットもあるのではないかと思ってしまいますよね。確かに、費用ばかりに気を取られてよく考えずにオフショア先を選ぶと思わぬ自体を引き起こしてしまいます。

例えば、オフショア化でかえってコストが発生する理由としてコミュニケーションロスがあります。現地では英語でのコミュニケーションが主ですがだからと言って英語圏の人と同じように話せるわけではありません。そのため上手く指示が通らないことやお互いの祖語に気づかないままアプリ開発に取り掛かることもあります。

そのせいで、日本よりも工数がかかってしまったり、用件定義と全く違う成果物が納品されるという事態が発生しています。このような事態を避けるためには綿密な連絡の他に、外注先を取りまとめるブリッジSEが日本語でコミュニケーションをとれることも求められます。日本での就業経験のある人がブリッジSEならさらに仕事がしやすくなります。

また、アプリ開発に必要な技術のないエンジニアと契約してしまうこともあります。いくら人件費が安くなるとはいえ、労働者として機能しないなら本末転倒です。どんなに熟練のエンジニアでも日本の3分の1のエンジニア単価で雇えるのですから過度の節約もやめた方が賢明です。

その中でもコストメリットが出やすいシチュエーションはどのようなものか?

このような点を踏まえたうえでどのような場合にコストメリットが出やすいのかを紹介します。

まず、大量に発注した場合です。アプリ開発に問わずシステム関連で行うべき作業はたくさんあります。オフショアはエンジニア単価を安くすることができるためエンジニアを大量に置き換えれば置き換えるほどコストメリットが出ます。特に、単純作業の場合はより単価の安いエンジニアに外注できるためパフォーマンスがよくなります。また、人手不足による賃上げもせずに済みます。とくに納期間近の案件をスポットで発注するときはエンジニア数の多い企業に発注すると問題なく対応できます。
基本的には海外拠点には必要なプログラマーの他に海外拠点と国内拠点の橋渡し役となるブリッジエンジニア(BSE)とも契約をしますが、BSEの単価もだいたい30万円ほどです。

次に、長期間の契約をした場合です。工数は人数と時間によって変わるものですから契約期間が長期の案件の方がコストメリットが出やすくなります。その上で無駄な工数を使わないためにはあらかじめ具体化した案件を発注することがおすすめです。柔軟な対応を求めるためには綿密なコミュニケーションが必要なので、その場合はあらかじめ長期間のラボ契約をしておくことや日本人が在籍している拠点を選ぶことがコストを抑えます。

さらに、類似の仕事をしたことがあるエンジニアと契約することもコストメリットを出しやすい条件となります。どんな仕事でも経験があったほうが進みやすいのは事実で、アプリ開発であればアプリ開発の案件を引き受けたことがある技術者や日本との取引実績のある現地企業を選ぶとそれだけ仕事が円滑に進みます。

まとめ

このようにオフショアを行う上では日本とのコストの差をどのくらい出せるのかに着目して検討することが求められます。少なくとも、一人のエンジニアを置き換えるのであれば、コミュニケーションロスやブリッジエンジニアのコストも考えて国内のエンジニアに発注した方が良いと考えられます。

ちなみにアプリ開発においては企画と要件定義を自社で行ったうえで設計・実装・テストの工程をアウトソーシングすることになりますが、単純作業かつ長時間になりやすいテストの部分はオフショアによるコストダウンを感じやすい工程です。

アプリ開発が行えるオフショア拠点一覧